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私はキョロキョロと辺りを見回す。


どこもかしこも、宙と響夏目当ての女の子ばっかり。


これじゃあ、男子の試合が見れないじゃん。


女子の試合は勝利をおさめて、すでに終わった。


ついさっき男子の試合が始まった。


宙のバスケ、見たいのにーー!!


マキ姉は、円香ちゃんとどっかに消えちゃったし。


私、プチ迷子だよ!!


1人、ぼうぜんと立ち尽くしていると、後ろから腕をつかまれた。


「え!?キャァ……モガ」


とっさに大きな声を出しかけると、口をおさえられた。


え!?だ、だれ!?


た、助けて!!


マキ姉!!!



私は必死に暴れた。




「そんなに暴れるな。俺だよ」




口をおさえていた手をはなされると、耳元でそうつぶやいた。


「え!?あっ!」


そこにいたのは宙だった。


私は不意に大きな声をだした。


すると宙は私の肩をガシッとつかみ、言った。


「頼むから静かにしてくれ。見つかったらめんどくさいから」


そう言って、試合を見ながらキャーキャーと騒ぐ女の子たちを指差した。


な、なるほど……。