双子の姉妹の マキとマイ

ルルアはコクっと頷いて言った。


「マキ様。自分の心に正直になってください。私はマキ様が後悔されるのだけは嫌です」



そんなの分かってる。


「私は後悔なんてしないわ」


「そうですか…。では、明後日の夕刻に」


ルルアはそう言って姿を消した。


私は1人になった家庭科室で、手紙を見つめた。


大丈夫。


あなたは大丈夫でしょ、マキ。


あなたの昔からの夢だったじゃない。


ここには修行で、遊びに来たわけじゃない。


でも……どうしてかしら。


なんでこんなにも響夏の顔が思い浮かぶの??