双子の姉妹の マキとマイ

「響夏!刃物持ってない!?」



「へ?は、はもの?……ハサミなら持ってるけど」

そう言って筆箱の中からハサミを取り出しわたしに手渡す。

私はハサミで軽く手首を切った。
私の真紅の血が、真っ白な雪に数的滴り落ちる。
まるで模様みたいに。


「え!?な、なにしてんの!?」


響夏はオロオロしながら言った。