双子の姉妹の マキとマイ

私はニコって笑った。


涙は流れるけど、笑っていなくちゃ。


じゃないと嫌な何かに飲み込まれそう。


いつもの私を装わなくちゃ、抜け殻となった私が消えてしまいそう。


ねぇ……。


お母様。


なにか言って…?


私は涙があふれる瞳でお母様にうったえた。


それに答えるようにお母様は私だけでなく、皆に言った。



「双子の妹。マイ・リンドゥ・ソルシャードの魔力を封じました」


どよどよとざわめく。


あぁ、やっぱりだ。


でもわかってたとはいえ、本当のこと言われると倒れてしまいそう。


それでもどうにか、私は意識をつないだ。


そしてお母様はまだつづける。