君の字 <<==短編==>>

「な、那緒!?」


 俺の声に反応なんてしてくれなかった。





 那緒が向かっているのはおそらく屋上。




 俺は那緒の後を追って再び走り始めた。










 次、那緒に追いついたら絶対に言うんだ。










 好きだって。