美緒は本当の羅斗くんを知らないだけだよ! 本当の羅斗くんはすごく優しくて、親切で、思いやりのある人なんだから!! 階段を駆け上がって新しい教室へと急ぐ。 新しい教室の扉の前。 深呼吸を何度も繰り返して勢いよく扉を開ける。 「好きです!付き合ってください!!」