Break Butterfly

ｰｰｰ桃夜said



俺が聞いた質問に返ってきた答えは意外なものだった






｢…父親｣




そう言った凛の目は悲しみ憎しみ恨みそういうのが含まれていた





そして目を瞑り
再び目を開けると
｢私の過去を話すね｣




さっきとは変わって
凛と澄んだ声覚悟を決めた瞳で俺たちを見つめた








俺たちは知らなかった
こんな細く華奢な体で俺たちには想像もできない物を背負っていた



桃夜said end