Break Butterfly





着いたのにわたしの後ろにはだれもいない


「…おそっ」





待つのが嫌いな私はそのままバイクを横付けし松長組と書かれた門の前へ行く







まずは気づいてもらうため
爆竹に火を着けて





・・・バチ、バチバチバチ





門の中が騒がしくなった

「こんばんわ。Black butterfly でーす」





「く、組長ぶ、ぶらっく…」





言い終わらない内に門の中へ
「組長さん、こんばんわ。早速ですがお掃除しにきました」







組長さん見た目厳つい50代なのにクマサンパジャマww





「ふ、ふざけるな!お前ら殺っちまえ!!!!」







そう言うなりいろんな人が拳銃をだし向かってきた






バンッ



ドゴッ




バギッ
「…カハッ…」



バタ…バタバタ



向かってくる人たちが片っ端から倒れていく





その様子は
この世のものとは思えない圧倒的な強さ



月明かりに照らされ
時々見える赤と青の鋭い瞳





「組長さん、あとはあんただけだよ?」





「ま、待ってくれ…組は解散させるから」





「なに言ってるの?今まで貴方がしたことは解散させて許せること?」





「…。」






「強姦、薬売買その他いろいろ」





「…。」





「なにも言えない、それが証拠でしょ…おやすみ」




バキッ




バタッ




組長のくせに一発KO



庭に植えられた白い花びらが舞う木の下でパーカーを脱いだ



腰まである金色の髪が風と共に舞い上がる