Break Butterfly



「あの~そろそろ離れよ?」




そう言うとしぶしぶ離れてくれた




「凛」



「羅臼」




羅臼があたしの前にきた
やっぱ組長なだけ迫力あるなぁ



「お前が今まで働いた分は通帳に振り込んだ、そんな足じゃもう掃除は頼めない、お前を掃除から外す」




わかってた

でも今までそこでがんばってたからちょっと悲しい




「代わりに仕事を与える」




「えっ?」




「俺が表で使ってる会社の受付嬢をしろ、お前ならだれが表の俺に用があるか、裏の俺に用があるか見極められるだろ?」





まぁ目は腐ってないし




「ずっと座ってればいい頼めるか?」




こんな足だし働けないって思ってた




「是非やらせてください!」





「来月からだ


よく戻ってきたな」


ポンポン

頭撫でられた

そういって羅臼は帰っていった…理事長を忘れて



「凛」



クルッ



「陸?」




「うん!俺今炎狼の頭なんだ!」



「えぇ!そうなの?おめでとう!」




「だからさ、今から皆で炎狼行かない?」




久々に聞く炎狼




「いいね!行きたい!」





そしてあたしは始まりの場所へ