「二匹とも可愛いなぁ」 蘭はキラキラした目で見つめている 「今日はまた一段と桜が綺麗だな」 と組長 確かに 今日はあの日と同じ満月の夜 ちょっと風が強いぐらいだけど桜が雪のように舞っている ザァッ --リンッ 「あっ!」 急に突風が吹いたと思ったら理事長の腕から二匹の猫が飛び出した 「わわっ待って待って」 慌てて皆で追いかけようとした でもできなかった だって