Break Butterfly




「桃夜ありがとう」





そう言って下ろしてもらおうとしても桃夜は下ろす気ないらしい




「どこいくの?」





「…。」




えっ?
無言?





そのまま連れて来られたのは屋上だった





「…聞きたいことがある」






「なに?」





「お前からみて炎狼はどう見える?」





「いいところだと思う、暖かいし家族みたいだよ?」






「…炎狼はお前の居場所になれてるか?」




「…」

言葉に詰まった
私からしたら居場所みたいに思ってる


でも桃夜たちからしたら?




ただのお荷物にしか…




「お前がなんと思おうと炎狼はお前の居場所だ、拒否権はねぇ」





「…俺様」




ボソッと言ったら睨まれた





「今までの質問は炎狼の総長としての質問だ、今から言うのは炎狼でもない、総長でもないただの俺からの質問だ」





「…。」





「俺は




…凛が好きだ」






…えっ?