Break Butterfly




暫く私は顔が真っ赤だった




宣伝とかいいながら
桃夜といろいろ回った



桃夜はたぶん女のコに声掛けられるんだろうな
って思ってたら誰も来なかった




なんでだろ?




周りが
(あの二人お似合いじゃない?)
(美男美女だね、声なんか掛けらんないよ)




なんて言ってることを私は知らなかった




「…お化け屋敷行くぞ」



ぼーっとしてたらいつの間にかお化け屋敷の前にいた



「無理!」




キャラじゃないけどお化け屋敷無理!





「…拒否権なし」




ーーーズリズル




はい、見事に引っ張られながら中へ





何故かずっと手を繋いでたけどそれだけじゃ安心できなくて腕に絡んだ




「…そんなに怖いか?」



「コクッコクッ」



もう言葉がでなくて頷くしかできなかった




「…フッ、可愛いな」




「なんか言った?」
自分のことでいっぱいいっぱいすぎて聞こえなかった





「…なんも、離れんなよ?」