Break Butterfly




「それじゃ私は会議があるからお先失礼するわ、鍵はここ置いとくから閉めたらドアの横の相談ポストに入れといてね」





「わかりました」





「桃夜君よろしくね」





「…あぁ」






そう言い先生は出ていった




ーーーーーシーン





なに?
この静けさ

桃夜ずっと見てるから動くに動けない






「…帰るぞ」






「あ、うん」





「ねぇ桃夜、なんで怒ってるの?」






「…。」





無言ですか
まぁいーけど




「…が…から」





「ん?ごめんなに?」





「…お前が俺を頼らないから」





いやいやいや
なにそっぽ向いて拗ねてるの?




頼る?
今まで1人でこなしてたから頼るとか知らないんだよね



って言うとたぶん睨まれるから




「ごめんね?」






「…ほんとは頼る気ないだろ?」





げっ!
バレた?



「…ハァーもーいい」






呆れちゃってるみたいですね




「…お前が頼らないなら俺、ずっとお前の傍にいるから」





「な!?」





「…プッ顔真っ赤」






「しつこい男は嫌われるよ?」





「…お前は俺が嫌いか?」





なんで!?

そんな捨てられた猫みたいにシュンってしてるの?




こんなキャラだっけ!?






「べ、別に嫌いじゃないけど…」




ちらっ




あっ!




ニヤァって効果音が似合う顔



「桃夜!」



やられた





「…ふぅん、凛は俺のこと嫌いじゃないんだ」






なにその
イタズラっ子みたいな顔