今宵は満月
人通りの少ない裏路地に響く
人の唸り声殴る音
「ヒィッ…ゆ、許してくれ」
「…。」
黒で統一されフードをかぶった男か女かもわからない目が冷たく男を見下ろす
静かに口を開いたその声はこの世のものではないような凛とした声で
「愚かな、貴様が今までしてきたことは謝って済むものなのか?」
「…。」
男はなにも答えない
「例え世間が貴様を見逃しても逃がしはしないそれが…代13代目break butterfly の仕事」
男の顔色は真っ青になりもうなにも言えないでいた
「L'obscurite est a obscurite」
その言葉だけが響き渡りまた静かな闇がきた


