莉央さんに会った次の日から、『莉央さんに会えないかなー』という下心があって電車を一本遅らせた。


といっても、レポートが完成するまでだけど。


莉央さんに言われたとおり、女性専用かそれに近いところの車両に乗ろうとしたが、いかんせん人が多すぎた。


結局、初めて莉央さんに会った時と同じ車両で再会した。


莉央さんは仕方ないな、というような顔をしたあとに、「なるべく離れないでね」と言ってくれた。