「え?あれ?莉央さん……?いつの間に……」 ってかさっきの美人さんは? タオルで髪を拭きながら莉央さんが、ノワールを挟んであたしの隣に座る。 「え?さっき喋ったよね?」 「……は?」 「え?」 ……もしかしてッ……! 「さっきの美人さん!?」 叫ぶと、莉央さんは合点が行ったように、あぁ、と呟いた。 「瑠稀ちゃんはあの姿見た事ないのか……。俺、依頼に応じて女の恰好するんだよね」 「めっちゃ美人でした……」 男のクセに美人とかズルい!