ぽっと赤くなった顔を見て、頭をぽんぽんと軽く叩いて立ち上がる。


「ほな、またな」


地面に置いてある大きな鞄を持ち、玄関から心配そうに覗いていた柚季ちゃんのお母さんに頭を下げて駅に向かった。