宮間探偵事務所事件ファイル 4




ガン見していると、声をかけられた。


「瑠稀ちゃん?どうかした?」


「いえっ!何でもないです!」


慌てて答えると、美人さんは微笑みながらシャワーがある、物置と化している部屋に入って行った。


少し低めの声が心地いい……って違う。


なぜあたしの名前を知っている。


っていうか、誰。


「…………あの人、あたしの知り合い?」


「ああ」


ルークに訊き、記憶を片っ端から当たっていると、やがて、部屋から莉央さんが出てきた。