「……さっき、これを受け取ったんです」 封筒から写真などを出し、テーブルに広げる。 「…………ごめんね、迷惑かけて」 「いえ、大丈夫ですよ」 莉央さんは何かを考えるように目を伏せる。 「……忘れ物はこれか?」 ルークがソファーの下に落ちていたらしい財布を拾い、莉央さんに差し出す。 「あぁ、ありがとう。……ルーク、瑠稀ちゃんにも説明っていうか、話しておいてくれる?巻き込んでおいて説明ナシってのも、気分悪いと思うから」 莉央さんは財布を受け取り、微笑む。 「……解った」