宮間探偵事務所事件ファイル 4




「そいつに制裁を加えないと気が済まない」


ぽつりとこぼすと、涙の浮かぶ目で友紀がバッとあたしを見た。


「あ、あの、危ないことは……」


「危ないことはしない。大丈夫。……友紀、今の話、他の人に話しても大丈夫?」


「話すって……誰に?」


梨沙が訊く。


「バイト先の人。依頼する。犯人捕まえてって」


「…………て、手慣れてる感があったの……多分、私の他にも、被害者がいると思う。当事者が話した方が、いいんじゃない?」


友紀が涙を拭って言った。