3時間目の授業が終わり、休み時間を半分ほど過ぎた時、友紀が教室に入ってきた。
「あっ!友紀!どうしたのよ、メールも返さないで……友紀?どう……」
梨沙が駆け寄って言うが、どこか様子がおかしい友紀の顔を覗き込む。
「友紀?」
あたしも梨沙の隣に行き、声をかけると、友紀は鞄を落とし、抱きついてきた。
そしてそのまま嗚咽をこぼす。
あたしと梨沙は顔を見合わせて、友紀の頭と背中をそれぞれさする。
教室にいる人達も何事かとこちらを見る。
そこで教室に入ってきた海都がぎょっとした様子であたしたちを見る。
「!?な……え?」

