「ごめんごめん。そうだ、スイーツバイキング行く?バイトの先輩に、半額になるチケット貰ったの。ここ、柚子を使ったスイーツもあるみたいよ」
ほら、とケーキの画像が映ったスマホの画面を見せてくれる。
その店のホームページらしい。
「行く!」
「よし、今週の土曜ね!」
そしてニヤリと笑い、続ける。
「この間は『莉央さん』の存在に驚きすぎて訊けなかった、小3の柚季と高校生の莉央さんの話を、くわしーく、聞かせてもらうからね」
ユリの頭と背後に、悪魔の触覚と尻尾が見えた気がした。
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