宮間探偵事務所事件ファイル 4




「まぁ、俺の勘違いかもしれないが」


ルークはそう言ってちらりと時計を見て、ドアの方を見る。


と、ドアが開いて、学が両手に袋を持って入ってきた。


「たっだいまーっ。あ、瑠稀ちゃんもう来てたんだね」


「お帰りー。何買って来たの?」


「んっと、パソコン関係の物と、ルークに頼まれてた事務所の備品に、秘密道具の材料」


少し自慢げに学が言う。


「秘密道具!?何ソレ!」


「大した物じゃない」


おお、と思って訊くと、潤佳ちゃんが冷静に言った。


「なんだ。で、何作るの?」


「なんだって……。莉央用に、ピアスに似せたイヤホン作ろうかなって。で、莉央は?まだ調査から戻ってない?」


その質問に、何て答えたらいいのか解らずルークを見る。