宮間探偵事務所事件ファイル 4




「……紅茶、ありがとう」


「ああ」


ルークは立ち上がり、莉央さんとあたしが使ったカップをキッチンに持って行った。


ねぇ、と声をかけると、何だ、と声が返ってきた。


「……何であたしにも淹れてくれたのー?」


「紅茶の事か?」


戻ってきたルークがソファーに座る。


「そーそー」


「瑠稀は、毎月12日、苛立っているように見える。だから、ついでだ」


そりゃ、毎月12日はあの男に養育費を受け取るために会ってるから、イライラしてますけど。


それを表に出した事はない、ハズ。