「……紅茶、ありがとう」 「ああ」 ルークは立ち上がり、莉央さんとあたしが使ったカップをキッチンに持って行った。 ねぇ、と声をかけると、何だ、と声が返ってきた。 「……何であたしにも淹れてくれたのー?」 「紅茶の事か?」 戻ってきたルークがソファーに座る。 「そーそー」 「瑠稀は、毎月12日、苛立っているように見える。だから、ついでだ」 そりゃ、毎月12日はあの男に養育費を受け取るために会ってるから、イライラしてますけど。 それを表に出した事はない、ハズ。