まぁいいや、と前置きしてから正座になって姿勢を正す。
「改めて申込みいたします」
「うん?」
「大人……と言ってもまだ19ですが、大人になってもずっと莉央お兄ちゃんのことが好きでした。莉央お兄ちゃんのお嫁さんにしてください」
三つ指をついて礼をする柚季ちゃんに、2、3度瞬きをして、笑いを殺して答える。
「彼氏彼女の関係からお願いします」
「えっと……フラれ……てはない?というか、彼女いないんですか?」
いたらこんな事言わないよ。
「ここ1年くらいはいないねぇ」
「ホントですか!?よかったです」
バッと顔を上げて言う。
「……結婚を前提に付き合うはいいけど、いいの?俺で」
「莉央お兄ちゃんがいいんです!莉央お兄ちゃんじゃなきゃ嫌です!」
ずいっと体を近づけてくる。