「……味、解んない」
「それ食べたら薬飲んで大人しく寝てろ」
「じゃ、あたしたちもお昼ご飯にしよ」
瑠稀ちゃんの言葉に宮間さんは頷く。
「食べたあとはここに置いておけばいいから。寝てろ」
「はぁい」
昼食を終えて、片づけをしている時に瑠稀ちゃんが思い出したように言った。
「柚季ちゃん、学校大丈夫?」
「だいじ……あぁっ!?」
泡だらけの手を洗い、リビングにある鞄に駆け寄る。
携帯を出し、画面を確認する。
不在着信5件、メール10件。
全部ユリからだ。
「あああああ……」
サイレントにしてたから気付かなかった。