「そりゃもちろん。……莉央さん大丈夫なの?やっぱり熱が……」
そこでリビングに柚季ちゃんが入ってきた。
「莉央さん、何かあったの?」
「倒れたって」
送話口を押えて言う。
「えっ!?」
顔が青くなる柚季ちゃんを見て、送話口から手を離す。
「ウチで看病する。ついでに学も。今どこ?学もそこにいるんでしょ?連れてきて。1人も2人も変わんないから。むしろまとまってた方が楽。ここで一気に治しちゃう方が事務所的にもいいと思うんですが、どうでしょーか」
畳みかけると、しばらくしてルークが「解った」と溜息まじりに言った。
パタンと携帯を閉じる。
「よし、準備」
「私も手伝うっ」
「じゃあ、一緒に来て」

