宮間探偵事務所事件ファイル 4




「そりゃもちろん。……莉央さん大丈夫なの?やっぱり熱が……」


そこでリビングに柚季ちゃんが入ってきた。


「莉央さん、何かあったの?」


「倒れたって」


送話口を押えて言う。


「えっ!?」


顔が青くなる柚季ちゃんを見て、送話口から手を離す。


「ウチで看病する。ついでに学も。今どこ?学もそこにいるんでしょ?連れてきて。1人も2人も変わんないから。むしろまとまってた方が楽。ここで一気に治しちゃう方が事務所的にもいいと思うんですが、どうでしょーか」


畳みかけると、しばらくしてルークが「解った」と溜息まじりに言った。


パタンと携帯を閉じる。


「よし、準備」


「私も手伝うっ」


「じゃあ、一緒に来て」