「着替え、ここに置いとくねー」


タオルが入っているチェストの上に置き、浴室の方に声をかける。


キッチンの隅から持ってきた紙袋も一緒に置く。


チェストの上の端に置かれた、柚季ちゃんが着ていた服の間から、ブラのタグが見えた。見えちゃったの。本当に。ホントだってば。


サイズが解んないからとりあえずキャミを持って来たけど、それでよかったと心底思った。


「……」


ていうか、返事がない。


のぼせ……てないよね?まだ20分経ってないし。


「柚季ちゃん?」


もう一度声をかける。


「えっ!?」


ジャバっとお湯が跳ねる音がした。


「着替え、ここに置いとくね。紙袋も使っていいからね」


「うん、ありがとう。……ねぇ、瑠稀ちゃん」


「何ー?」