今、少し触れた莉央さんの手、すごく熱かったんだけど……。


莉央さんは部屋の中に声をかけると、ルークを追いかけて行った。


「……あっ!莉央さん、風邪なんじゃ!?」


背中に向かって叫んだが、返事はなかった。


……大丈夫だよね。ルークもいるし。うん。


1人頷きドアを開け、中を覗く。


ソファーに座り、こちらを不思議そうに見る女性に笑顔を向ける。


「どーもー。莉央さんに頼まれた者です。とりあえず、あたしの家に行きましょーか」