それに続いて廊下に出ると、ルークと目が合った。


ルークは先に行っていると言うと、警官達について行く。


「瑠稀ちゃん、頼んでいい?」


「……あたしの家でいいですか?」


何のことか察してくれた瑠稀ちゃんに頷き、財布から一万円札を抜き出して渡す。


「タクシー代と、あと何か必要だったらこれで買って。足りなかったら後で言ってね」


それから部屋の中に目を戻す。


「柚季ちゃん。あとはこの子に任せて」


体をずらして、掌の一万円札を凝視する瑠稀ちゃんを見せる。