それからまたしばらく経ったある日 母親と男の会話をたまたま聞いた。 『なんであんなおかしな兄妹なんか連れてきたんだ…邪魔で仕方ない。』 おかしな? 邪魔? 『そうね…ごめんなさい。私もなんで連れたきたのか、後悔してるの。今更でしょうけど…。』 後悔? 今まで感じたことのない怒りの感情が俺を支配した。 『テメェ…どの口でそんなことほざいてんだよ… 喋れなくしてやるよ…。』