『先輩がいなくなったら…わたし、寂しいです。近所の猫の話とか、分からない数学のこととか、学校であったこととか誰に話せばいいんですかぁ…』
気付けば泣いていた。
『泣かないで、文香ちゃん…僕だって寂しいよ…文香ちゃんと離れたくなんかないよ…。』
涙を優しく拭われる
『嬉しかったんです…いつもわたしのくだらない話を聴いてくれたり、勉強教えてもらったり、
お兄ちゃんができたみたいで、嬉しくて…』
輝先輩の表情がまた歪んだ。
そして、悲しそうに、
『僕も可愛い妹と離れるなんて悲しいよ…。』
…と言ったんだ。。。
やっぱり輝先輩は妹みたいだって思ってたんだなぁ…
心の中で一人納得する。

