あの日を最後に輝先輩はわたしの前から消えて無くなったから。






「ぱちん」てはじけたシャボン玉みたいに…





いなくなっちゃったから。






『…文香ちゃん…』





『輝先輩…?』




一週間くらい前から様子がおかしかった先輩。





帰り道無言だった先輩に呼び止められた。





『僕、転校するんだ。』




『えっ!?何でですか!?』




先輩は顔を歪めて苦しそうに笑った。





『両親が離婚したから…。』




息を呑んだ。。。




『…い、いつ転校するんですか?』




『まだ分からない。でも転校することは紛れもない事実。』