『えっ!?あっ……その、』






否定はできない。





由香里ちゃんが確かにそう言っていたのだから。







しかし、文香は「鈴鹿輝はほんとにそうなのか?」と聞かれれば、







肯定的な返事もすることもできないと思った。







今、文香の見ている鈴鹿輝はとてもそんな風には見えなかったからだ…








だが…その手にはしっかりと一本のタバコが握られている。







『えっと…わたしはそうでもないと思いますけど?』







『なんで?さっき会って、しかもタバコ持ってんのに。』







まぁ、そうなんだけどっ!