はんぶんこ

三好昭　１６歳、ただいま私はイケメンヤクザさんの車の中にいます
「私あなたの彼氏なんかじゃっ！」
「何？嫌なの？」
嫌なのって…嫌なわけないじゃん！
「嫌じゃないけど…いきなり過ぎませんか？」
顔を赤くしながら訪ねてみる
「ふっ…可愛いね　べつに大丈夫でしょ？いきなりでも、付き合おうよ」
「……え…」
「あ？」
「お名前…」
車内が静まり返る
「ははっ！面白いね昭、俺は春仁だよ」
名前聞いただけなんですけど…面白いってまさか顔が！？　…そんなことどうでもいいんだよね
「殺したりしないですよね…？」
そんなこと聞くもんだからイケ…春仁さんはまた笑って
「好きになって告っといて殺す奴がどこにいんの？」
「好きになったんですか！？」
「そう、好きになったの、とっても…ね？」
正直遊ばれてるんじゃないかって思った　でも次の言葉に私は心配どころの問題じゃなくなった
「それに俺は恋人でもない限り人の秘密教えたりなんかしてあげないからね　どう？悪くはない話でしょ？」
マジすか春仁さん…その言葉に私は生唾を飲んだ
「分かりました…」
「交渉決裂…だね？」
頬にキスを喰らった