はんぶんこ

それから二人でお揃いのストラップ買ったりアイス食べたりして…
本当に楽しかった、私の不安なんか半分以上消えた気がした

でも物事には終わりがある訳で…帰る時間が来てしまった
「昭は今日も泊まってくの?」
「ううん、お母さんとお父さんともう一度ちゃんと話がしたいから、」
「うん、分かった。じゃあちょっと車乗って?」
そう言って私は車の中に入った…

その瞬間キスされた
「っ…?」
「やっぱ可愛いね、俺からの応援とでも思って?」
そう言うとまた口を塞がれる
空気を求め開けた口に舌が入ってきた、私も初めの時とは違ってすがるように舌を絡めた
キスが終わって呼吸を整え終わると
「何かあったら俺に連絡して?俺はいつでも昭の見方だからさ…いってらっしゃい」
私は嬉しくてたまらなかった
「行ってきます…」
私は少しは足取り軽く帰宅できた



家は静まり返っていて誰かがいるのかもよくわからない、とりあえず家中探してみた。が、誰もいない
なんだ、なーんて思いながら今日のことを思い出した。本当に今日は楽しかった、日常を少し忘れられたほどだった
ケータイに付けたお揃いのストラップを揺らしながら頬を緩めた