はんぶんこ

演奏が終わって みんなに拍手された、私は一応までに礼をした
その中の小さな女の子が私に言った
「おねえちゃんかっこいい!」
私は正直驚いた、こんな小さな子に純粋に褒められるなんて…これまで私を褒めてきた他人はみんな私の両親と交流を深めたかっただけだったから
「ありがとう…」
私は涙ながらに言った

みんなが帰っていくと春仁さんが言った
「本当にかっこよかった…三好の娘じゃないとしても ね?」
私はその一言を聞いて言い知れぬ安堵感を覚えた
「ありがとう…」
「昭にはヴァイオリンがとても良く似合うね!でもギターが好きなの?」
「…うーん、春仁さんが褒めてくれるとヴァイオリンもいいな~って、それにさっきの女の子にもちゃんと一人のヴァイオリニストとして褒めてもらえたし…」
「そうだよね!でも趣味を多方面に広げることはいいことだよ?」
「でも…」

「はい どうぞ」
「…え?」
「プレゼント」
「!?大丈夫ですって!」
「ちょっとちょっと…俺弾けないんだから返されてもこまるし!」
結局私はそのギターを頂くことにしました