その瞬間だった。 ヒタ… ――これは… 思わず眉を顰めてしまう程に眩しかった。 この闇の世界にぽつりと、光の雫が落ちたのだ。 しかしこの世界には、上もなければ下もない。 ――何処から零れ落ちたのだろう。 私はその小さくも輝きを放ち続ける光を見詰めた。 ――救われてはいけない… ――この運命に抗ってはいけない… 私に光は眩し過ぎるのだ。