甘く溶け合う瞬間






「有恋!」





考え事をしてたらバレー部の夏実ちゃんに呼ばれた。





我にかえって前をみると目の前にボールが迫ってきていた。





咄嗟に手でカバーしたけど…





「うっわぁー…、見事な突き指(笑)」





隣で痛そうな顔をしながらも大笑いする唯に腹が立つ。





「ちょっとー…大丈夫?」





なんで指を立ててしまったのだろうか…自分の馬鹿さに呆れた。





「保健室行ってくるね」





みんなに迷惑かけちゃったなー…。





「唯付き添いで行ってあげなよ」






「夏実ー、あたしが薬品の匂い嫌いなの知ってるでしょ?あれだけは無理」





唯は昔、怪我をして保健室に行ったのにあの独特の匂いで倒れたんだって。