甘く溶け合う瞬間






「そういえばさ、涼宮君だっけ?意外とかっこよくない?」





顔面偏差値の高い男しか興味のない唯が言うんだから間違いない。





「そう‥かな?」





ぶっちゃけた話、悠斗より綺麗な顔立ちをしているとは思う。





「あれこそ有恋の言う白馬に乗った王子様にぴったりじゃない?」





言われた刹那、心臓が高鳴った。





「ち、違うよ!私には悠斗が王子様なの!」





そーですかーと返事をしながらサーブを打つ唯を見ながら





モヤモヤとしたこの気持ち悪いものを振り払った。





私は悠斗が好き。





でも、たとえば彼が王子様なら私は彼を選ばなければならないの?





ううん、違う。お姫様と王子様は相思相愛なんだもの。





きっとそんなの、…――。