「は?」
王子って北斗のことだよね?
「北斗がどうかしたの?」
「ん~とね、王子ね、このごろスッゴい一生懸命なの」
はぁ?
「練習も毎日来るし、
敬語、使うし
まるで別人みたいなのよ」
そしてちゃっかりと付け足す。
「まぁそんな王子もカッコいいけどね」
北斗が...?
「こんなに王子が変わったのは絶対、優月がなんかしたからだと思って。
この前も王子の髪を黒く染め上げたし」
「いや...私、なにもしてないような...?」
「ふぅん。じゃあいいけどさ」
なんかおかしい...
北斗が一生懸命って...
そのまま休憩時間は終わって、もやもやした気持ちの間、練習に戻った