なんで夏休みなのに部活があんのよ!


...と思うけどなにも言わずに私はひたすら歌う!

歌って歌って歌いまくる!




私は合奏部に入っている。

(瑠奈はサッカー部のマネージャー。)




夏休み明けにコンクールがあるから私達、合唱部員はもう必死。

歌うのは『翼をください』。


いい曲だけど、なんかありきたりでつまらなくない?

...という雑念は追い払ってひたすら歌う!


歌って歌って歌いまくる!!




疲れるけど、文句なんか言わない。

言えない。



どんなことがあっても、
なにかをやらなくちゃいけなくて
それが自分の意志でなくても、
弱音は吐かない。



昔、そう誓ったんだから。



元々合唱部に入ることを決めたのもお母さん。



本当は瑠奈と同じくサッカー部のマネージャーがよかったけど。