「............」


牧村君が連れてきてくれた所。


「きれい」



「よかった」


そこは、いちめんクローバー畑だった


「こんなにあるんだったら、四つ葉のもあるかしらね...?」




「数えきれないほどある。


いつだったか...祐也さんがオレと北斗をここに連れてきてくれて


その時はたくさん見つけた」





...ん?



「北斗も...?」



私が聞くと牧村君は少し眉をあげた。



「知らなかった?オレと北斗は幼なじみだよ?」




そうなんだ...


初耳。



「あと、祐也さんって誰?」




「...いつか教えてあげる」




その時の牧村君の笑顔があまりにも切なそうで、
いまにも泣き出しそうだったから、

私はそれ以上聞かなかった。