ぎゅっと後ろから抱きついてきた。


突然のことに、思わず肩を揺らす。






「優月~!また1位じゃん!いいなぁ!」





必要以上にハイテンションなのは島嵜瑠奈。私の親友。




私は瑠奈にふわっと笑いかけた。




「ありがと、瑠奈」



「あたしなんか追試だよ」



「.........」




笑顔で言う瑠奈。


...なんて言葉を返せばいいんだろう?



しかし毎回赤点はさすがに問題だろう。


気にしてる様子はまったくない瑠奈だが、そんな彼女が好きだった。




クラスの皆は、私を近寄りがたい存在として見てるようで、誰一人私に話してくる人はいない。



この子を除いて。




そう考えてみると、私は瑠奈に随分と救われてるんだと思う。