え……誰、“こいつ”……。
てか、健二は……?
私の視線に気付いた“男”は、ニヤリ……と口元を緩めた。
ゾワッ……
身体の奥底に感じた事のない恐怖を感じる。
こいつ……何?
しかも、なんで左目に眼帯???
「ね、君」
男が口を開いた。
ゾワワッと再び身の毛がよだつ。
こんな人、私見たこと、ない。
「ななななんですかっ」
私はギュッとスマフォを握った。
(早く健二戻って来てよお、)
「人んちの前で大喧嘩なんて、度胸あるね」
え……。
「あれ? 自覚なし? 君たちの声、……丸聞こえだったよ?」
その言葉の意味を理解した途端、カアアアアア、と頬が熱くなるのが分かった。
と言う事は……つまり……。
男はニコッと微笑んだ。
「よくも“俺の”綾乃を泣かせたなあ、ああん? ふざけんなよ小娘がよお、綾乃に謝れや」
……全部、丸聞こえでした。
でも、ちょ、待って待って待ってー!
この人口だけ笑ってる!
でも目には鋭い光がああああっ
まじです。マジですよね!?
……本気なんですね。
