「って…わたしもボーっとしてる暇なかった!!!!!」
そうしてダッシュで学校に向かった。
すると何とか1年生が集まる校庭に15分でたどりついた。
ま…まにあった…。
ただ……
「ゼェゼェ…。つ…疲れた…。」
半端なくしんどい…。
「おっ…お疲れ♪恵実→」
「お…おはよ…勇輝。あたしゃ、もう動けないよ…」
私に笑いかける彼は幼馴染の尾沢勇輝。
くそ…おいていきやがって……。
そう思ったそのとき!!
「きゃ―――なにあのイケメン!」
といきなり女の子たちの声があがった。
彼女たちの視線の先に写るのはもちろん…
「あんた…また騒がれてるよ勇輝…。このモテ男が…。」
「えっ…?僕?」
そうだ。彼はとてつもないイケメン。
だけど1つだけおおきな欠点が………
それは………
「僕がモテ男だなんて!じゃあ、恵実、僕のことほめてよね?お願~い☆」
こいつ…かなりのべたつき甘えん坊なんです…。
「これがなけりゃな……」
そうつぶやいていると……
「はあ~…間に合った…。」
とさっきぶつかった塩田総くんが校庭に走ってきた。
あれ…私より先に走っていったのに今ついたの!?