「いやあああ~っ…」

朝から大声をあげている私は荒井恵実。


今日から高校デビューなんです。


今は学校に向かって走っている。


私は寝坊してしまったのだ。


そういえばここの道って坂と角ばかりだな~

そんなことを思っていると



―――どんっ…



「いった…」



角で誰かとぶつかってしまった。

私はしりもちをついて起き上がれない。




******でもあやまらなくっちゃ!******





「ごめんなさい…あれ?」



この人わたしと同じ制服だ!


ってことは同じ高校の子だよね?



「こっちこそ悪かった…」


手を差し伸べる彼をじっと見ると………





「めっちゃクール&イケメンじゃん!!!!」





………ってしまった!!!

モノローグもれてます!!



「えっ…なんかいった?」


「いえ……なんでも…」



ほんとはおもいっくそイケメンっていいました―――っ!



「ごめんな…俺、急いでたから…」



そう言って私に謝り、かけていく彼。



「ちょいまて―――い!!名前おしえんか――い」



私が起き上がってそう叫ぶと彼は



「塩田総、1年。じゃなっ!」



と手を振ってかけていった。