「先生~救急セット貸してくださーい!」

  
先生の声はしないどこからか声がするので耳をすますと
  

乱れた声が聞こえてくる。


恋人同士のやるアレだよね。


なんか場所を考えてほしい。


早く出て行こうと思ったが


チラッと黒瀬くんの顔が見えてしまい


ショックで立ち止まってしまう。


「どうしたの?」


「別に」 


女の子の声と黒瀬くんの声


ショックのせいか今の方が甘い声な気がする。   


一瞬だけ目があってしまい、すぐその場から逃げ出した。


きっと一瞬だし気付かれてない。


自分のなかでそう言い聞かせた。