男の腕を振り払おうとしたとき振り払えなく


黒瀬くんの言った言葉が浮かんだ。


ーー男の力に叶うはずないでしょーー


私は力は弱い方じゃないが確かに叶わない。


そんなときドスの聞いた低い声がこちらに届く。


「その手離せ」


一瞬期待をしたが黒瀬くんでは無かった。


「ひぃ、すいません」


「龍碑の№2じゃね」


男2人はその人に怯え行ってしまった。


龍碑に№2って何だろうか。


「怪我ない?」


「はい、ありがとうございます」


「じゃ気をつけて」


男の人は去ってしまった。


毛穴一つなく小顔で目はぱっちり二重で


髪は金だけど、綺麗で全てを奪われるくらいの容姿だった。