「離して」


「てかさ君って無駄に声でかいから分かるんだよ」


「そんな大きくないわよ」


「基本的俺寝て過ごしてるけどたまたま話を聞いちゃったし」 


「黒瀬くん自分の意見はハッキリ言うべきよ?」


「心配しなくても言ってるよ」


「あっそ」


「白崎さんこそ自分の意見言うべきだよ?」


掴んでいた私の腕をほどき彼はどこかへ行った。


私は彼のとんでもない秘密を知ったのです。


彼に婚約者がいたこと、そして彼は狼だということに。


それでも彼のことが好きな私はどうしたらいいの?